ネットの確定申告急増 道南3税務署で
update 2010/2/11 12:41
函館税務署が9日に発表した道南3税務署(函館、八雲、江差)管内の2008年分の所得税などの確定申告状況で、インターネットによる国税電子申告・納税システム「e―Tax(イータックス)」を利用した申告件数が、所得税で前年度分の2.5倍に当たる2万5000件と急増したことが分かった。
函館税務署は、国税庁のホームページ(HP)内にある「確定申告書等作成コーナー」から手軽に申告できるようになったほか、イータックスの新規利用者への最高5000円の税額控除や、署内のパソコンを増設したことが増加の要因とみている。
同税務署によると、所得税の確定申告をした人は前年とほぼ横ばいの8万7000人。このうち、パソコンなどを活用して所得税の確定申告書を提出した人は前年比で47.3%増加し、中でも税務署内のパソコンによるイータックス利用者は前年と比べ4倍の1万2000人と急伸した。
総申告件数に占めるイータックス利用者の割合は年々増加傾向にあるものの、所得税では全体の約32%と依然として少数派にとどまるのが実態だ。国税庁は10年度末までに50%の利用目標を掲げているが、「利用者の多くは各税務署などに設置されたパソコンを体験的に使用した人が多い」(同税務署)という。
イータックスは、個人認証のための市販のICカードリーダーで住民基本台帳カード(住基カード)を読み取ると、自宅のパソコンからでも確定申告ができる仕組み。利用にはカードリーダーの購入や自治体で住基カードの取得が必要となる。
16日からは09年分の所得税の確定申告が始まる。同税務署は「まずはイータックスの利便性を知ってもらい、引き続き自宅での利用を推進したい」としている。イータックスに関する問い合わせは同税務署TEL0138・31・3171。
提供 - 函館新聞社
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