増田元総務相が講演 地方分権熱く語る
update 2010/2/11 12:41
昨年4月から道顧問を務める元総務大臣の増田寛也さん(58)の講演「地域主権フォーラムin渡島」(道主催)が10日、渡島支庁講堂で開かれた。近隣自治体の首長や職員、一般市民ら計約240人が参加。地方分権の原則や管理職の役割などを豊富な経験談を交えて伝えた。
増田さんは、2007年4月まで岩手県知事を3期務め、同年8月から08年9月まで安倍内閣や福田内閣で総務大臣などに就き、地方分権改革に力を注いだ。
演題は「豊かな市民社会の形成」。増田さんは、地方分権の原則に「コミュニティーの柔軟な連携、結束強化が必要」と述べた。自助(市町村)、共助(都道府県)、公助(国)の補完性の原理に、行政責任明確化の原則を加え「ボランティアを含め、地域の協力と工夫は必要不可欠」とした。
管理職の役割について「岩手(県知事時代)のときの失敗と経験を踏まえた上で」と前置きし、時間管理の厳格化を強調。「意欲的にものごとに取り組める」と語り、「職員の本音を把握できればいいが、なかなか難しい。組織の空気を読み、個々に合わせて手分けして対応するのもいい」と助言した。
フォーラム後には、高橋はるみ知事も加わり、渡島管内の首長が増田さんと意見交換。新幹線開業を踏まえた食と観光の連携について、「渡島、桧山とこれからも広域連携を」(西尾正範函館市長)、「停車駅となるこの機会を見逃さずに、開業に向けた念入りな準備をしたい」(大森伊佐緒木古内町長)などと意見を寄せた。
提供 - 函館新聞社
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