「来年 磨光小との統合を」木直小PTA、市教委に要望

update 2010/2/10 14:29

 函館木直小学校(野呂孝俊校長、児童60人)のPTA(小田原一二三会長)は9日、函館市教委に対し、隣の磨光小学校(須藤由司校長、児童137人)と来年4月に統合するよう要望した。児童数減少に伴う教育環境の悪化が懸念されることを理由に挙げており、通学用スクールバスの運行なども求めた。これを受け、多賀谷智教育長は前向きに検討する考えを示した。

 木直小は1881(明治14)年開設。旧南茅部町時代の1960(昭和35)年には児童数約430人を数えたが、過疎化や少子化の影響で年々児童が減少、本年度からは2、3年生が複式学級となっている。

 市教委や同小PTAによると、昨年3月に市教委が小中学校再編に関する指針を策定し、南茅部地区で説明した際に統合の話が持ち上がったという。PTAは昨年12月、両校統合に関して未就学児童の保護者も含めた意識調査を行ったほか、今年1月にはアンケート調査を実施、約9割の保護者が賛同した。この結果を踏まえ、今月2日に開いた保護者会で統合への意思を確認した。

 PTAは多賀谷教育長に要望書を提出。磨光小児童が中心となっている野球、サッカーなどの少年団活動に木直小児童も多数参加し、保護者の送迎が負担となっている実態などを説明。少年団活動に対応するスクールバスの運行を求めた。多賀谷教育長は「子どもの選択の幅が広がる統合が望ましい。十分尊重しながら進めたい」と述べた。

 小田原会長は「南茅部町時代(04年)に尾札部保育園と木直保育園が統合したころから、次は小学校が対象になるとの意識があった。PTA内部では統合を進めていこうという機運は以前からあった」と話している。

 学校を統合する場合、市教委は第三者機関の学校教育審議会への諮問と答申が必要となる。

提供 - 函館新聞社




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