プロの技 目の前で 桐花中で宮大工菊池さん実演

update 2010/2/10 14:28

 函館桐花中学校(阿部憲司校長、生徒351人)で9日、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」にも出演した宮大工、菊池恭二さん(57)=岩手在住=が講演した。2年生100人に「仕事は人のまねをして覚えるもの。そのうち自分なりの考えが持ち味や技術になる」と働く心構えを語った。

 道の「ものづくりの楽しさを伝える北の匠(たくみ)派遣事業」の一環として道内で唯一実施した。菊池さんは15歳で大工の道に入り、21歳で法隆寺宮大工棟梁に弟子入り。宮大工となって80以上の寺社を建立・修復し、国の特別史跡の修復にも携わり、国の「現代の名工」に選ばれた。

 講演は職業体験学習の一環として実施。菊池さんはまず、江戸時代まで使われた古代の工具「やりかんな」を使ってヒノキを削る実演を披露。阿部校長や生徒3人も挑戦し、難しさを実感した。

 続いて菊池さんは大工を志した経緯を「技能を持てばどこでも食えるという理由で父が勧めた」と説明。掃除や簡単な作業に励んだ当初を振り返り、「痛い思いをして仕事を覚えるのはどの職業でも同じ。仕事を覚える中で分からない部分を忘れないのが大事」と話した。40年間大工として働き続けた今の心境を「大工になって良かった。若い時の仕事が残っているのはものづくりの喜び」と語った。

提供 - 函館新聞社




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