市民の意見で「ポイ捨てダメ」看板設置 函館新道高架下
update 2010/2/10 05:13
函館開発建設部は8日、函館市昭和3の国道5号函館新道高架橋下に、ごみのポイ捨て防止を呼びかける看板を設置した。2年前から高架橋下の一帯などで自主的にごみ拾いを行っている近隣住民からの意見を契機として設置したもので、同建設部は「市民の美化活動に貢献していきたい」としている。
看板は縦75センチ、横60センチ。函館市が昨年、ブランド総合研究所(東京)の調査で「最も魅力的なまち」の第1位に選ばれたことに引っかけ、「魅力的な街ナンバーワン」の文字とともにイヌの絵をあしらい、ポイ捨て防止を呼びかけている。
看板設置は昨年10月、市内昭和4の会社員、杉本悟さん(71)が同建設部に寄せた意見がきっかけ。杉本さんは08年春から年間20回ほど、JR五稜郭駅前から道道函館上磯線(産業道路)に至る約3`のごみ拾い活動を一人で行っている中で、高架橋下に「ペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻が大量に投げ捨てられている」と、投棄抑制看板の設置を求めた。
杉本さんは「街灯が暗く、夜間に車からポイ捨てするケースが多いと感じた。札幌方向から市内に入る玄関口の場所だけに、ごみが多いのはどうかと思った」と話す。
同部はこの申し出を受けて看板製作を決め、啓発ポスターを作る函館市とも協議を重ねてレイアウトやデザインを決定。高架下約400bの区間で、計8カ所に設置した。
8日午後に行われた設置作業には、杉本さんも駆けつけて様子を見守った。杉本さんは「すぐに取り組んでくれてありがたい。これからもごみ拾いをやらないわけにはいかないね」と笑顔。同建設部は「国も利用者の目線に立った道路管理が必要。看板が魅力ある街1位の一助になれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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