冬の通学路これで安心 各町会独自に対策
update 2010/2/10 05:12
今冬の函館市は平年を上回る大雪と寒さに見舞われているが、市内の各町会では、凍結した通学路を自らの手で整備し、子どもたちを転倒事故などから守ろうとする動きが広がりを見せている。複数の町会で協力体制を敷いたり、学校や市民、市と町会が協同するなどして、安全確保に力を注いでいる。
高丘町会(武下秀雄会長)では8日、スマイルクリーン運動という名称で、近隣にある高丘小、戸倉中の通学路の除雪作業を行った。市の土木部維持課からつるはしや融雪剤、雪を運ぶ軽トラックを借り、町会員と学校関係者20人が周辺の通学路の除雪作業に汗を流した。武下会長は「冬の歩道は道幅が狭いので、子どもたちが車道にはみ出す危険性が高い」と、今後も状況に応じて除雪を行い、安全な通学路を確保する。
美原町会(若松均会長)は、市土木部維持課が推進する冬期間の歩行者の交通安全確保を目的とした「スノーボランティアサポートプログラム」を活用し、中央小の通学路の除雪を行っている。市と協定を結び、スコップ、小型除雪機、融雪機、軽トラックを借り、堆積場へと除雪した雪を運ぶ。協定は単年契約だが、若松会長は「天候と路面状況を見て来年以降も実施を検討したい」と話している。
このほか、坂道が多い西部地区では、以前から市民が率先して除雪をしてきた。青柳町会(佐藤信夫会長)では区域内の青柳小、潮見中学校の通学路に砂をまき、すべり止めを施している。町会関係者は「街の地形上、助け合いの精神で除雪を行わなければいけない」と語る。高盛町会(佐藤福明会長)と日乃出町会(伊藤正則会長)、堀川町会(古屋義昭会長)のように3町会が連係し、小学校近くの交差点で児童がけがなどをしないようパトロールを行なっているところもある。
函館市町会連合会の敦賀敬之会長は「町会連合会から特に指示を出しているわけではないが、各町会が独自に子どもたちを守るための安全対策を行なっていることは評価すべき」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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