前年同月比56.2%減 12月の函館港貿易・輸出
update 2010/2/10 05:12
函館税関がまとめた12月の函館港貿易速報によると、輸出は船舶がゼロだったため、前年同月比56.2%減の3億1900万円と2カ月連続でマイナスとなった。輸入は石炭が全減となり、同19.6%減の8億100万円で、5カ月連続で前年を下回った。
輸出の品目別では、船舶のほか、中国向けのサケが減少した影響で、魚介類・同調製品が前年同月比62.0%減の5900万円と前年割れ。ただ、韓国向けのタラは同6.8倍の3300万円で全体を大きく占めた。
このほか韓国向けの鉄鋼のくずが同3.3倍の1億4200万円と大幅増。漁網が2300万円、非金属鉱物製品(セメント)は7000万円でいずれも全増だった。
輸入は、前年に1億2600万円あった石炭のほか、一般機械が全減。ニシンやタコが全減となった魚介類・同調製品は同27.1%減の2億7800万円だった。一方、米国やカナダからの小麦・メスリンが同1.3%増の1億5100万円で、米国などからの石油製品は同97.6%増の2億3400万円と大幅に増えた。
同税関管内(道内と青森、秋田、岩手の東北3県)は、輸出が前年同月比9.2%増の414億2700万円で2カ月連続のプラス。輸入は同5.2%減の1137億4900万円で、14カ月連続のマイナスとなった。
輸出は韓国向けなどの鉄鋼が同55.0%増の78億1100万円と2カ月連続で増加。中国向けのサケ、韓国向けのタラなどが好調な魚介類・同調製品は同2.1倍の52億2000万円、米国向けなどの自動車部品が同84.6%増の54億6900万円で、上位を占めた。
輸入は原油・粗油が同46.7%増の557億8900万円と2カ月連続でプラス。オーストラリアからのニッケル鉱などの非鉄金属鉱が29.5%増の53億4700万円と2カ月ぶりに増加に転じた。一方、ロシアからのカニが減少した魚介類・同調製品が同39・8%減の48億400万円と9カ月連続で減少した。
提供 - 函館新聞社
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