大人も子どもも「鬼退治」 各地で節分イベント
update 2010/2/4 18:45
「鬼は外!福は内!」―。3日の節分に合わせ、函館市内各所で開かれた節分会(せつぶんえ)や節分祭では、参加者が1年の無病息災や家内安全、商売繁盛などを祈り、邪気を払った。子どもたちは「鬼退治」に張りきり、大人も夢中になって豆を集めるなど伝統行事を楽しんだ。
○…函館市昭和2の永全寺(齊藤隆明住職)では、檀家ら約90人が出席して厄払いや豆まきを行った。開運まんじゅうもまかれると、多くの参加者がわれ先にと手を伸ばしていた。
同寺では10年ほど前から、焼き印で「開運」と押したまんじゅうを作っている。今回は350個のうち10個で5キロの米などが当たり、参加者に喜ばれた。
法要で静かな祈りに包まれた本堂も、豆まきが始まると一変。「こっちにも」「取れた」などの歓声がお響き渡った。当たりの開運まんじゅうを手にした市内の主婦(75)は「とってもうれしい。きっと今年もいい年になる」と笑顔を浮かべていた。
○…函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中島敏幸宮司)でも恒例の節分祭が行われた。市民ら約60人が本殿に集まり、神事などを行い今年1年の平穏を祈った。
中島宮司が祝詞を奏上したほか、弓の弦を弾いた音で邪気を払う儀式では、裃(かみしも)姿の参加者が気を引き締めて玉ぐしをささげ、気持ちを新たにしていた。
一斉に外に向かって福豆を投げた参加者は寒さもなんのその。市内の女性(68)は「1年の始まりの行事。商売繁盛、家族の健康を願っています」と話していた。
○…函館市堀川町4のスーパー、マックスバリュ堀川店(小松輝人店長)でも節分イベントが開かれた。買い物中の親子など約100人が鬼にふんした店員に豆を投げて鬼退治をしたり、恵方巻きを食べて楽しんだ。
イベントは道内72のグループ店でも同時開催された。堀川店では午前と午後合わせて2回、計150人が来場。特に子どもたちは「いけー」やおなじみの「鬼は外」と元気いっぱいに豆まきをした。体を動かした後は恵方巻きを「ガブリ」と勢いよく食べて、笑顔―。
提供 - 函館新聞社
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