桧山スケトウ漁 本年度過去最低
update 2010/2/3 09:23
【江差】桧山支庁水産課は、本年度の桧山沿岸スケトウダラ漁の結果をまとめた。累計漁獲量は3232トン(対前年比2・3%減)で、1993年以降では、昨年を下回り最低の水準だった。累計水揚げ額も魚価が下がった影響で6億5442万円(同19・1%減)だった。
桧山沿岸では乙部町で昨年11月6日、江差町でも同10日に今季のスケトウ漁がスタートした。11月は波浪の影響で休漁日が多く、最盛期を迎える12月も水揚げは振るわなかった。年明け以降は水揚げがゼロに近い町もあり、1月上旬で今シーズンの出漁を打ち切り、スルメイカ漁などに切り替える漁業者も。
昨年11月から今年1月の累計漁獲量をひやま漁協(乙部町)の支所別にみると、乙部1372トン(同10・9%減)、江差826トン(同44%増)、上ノ国497トン(同1・5%減)、熊石538トン(同22・2%減)。産卵場所に近い乙部・熊石の漁獲減少が目立った。漁獲額は乙部2億9706万円(同26・2%減)、江差1億4793万円(同17・5%増)、上ノ国9145万円(同9・9%減)、熊石1億1798万円(同34・2%減)だった。
スケトウダラの人気が高い韓国への輸出は、急激な円高やウォン安の影響もあり1051トン(同13・9%減)に減少。輸出額も1億2833万円(同25・1%減)と大きく減らした。輸出減少に伴い、同漁協が強化した国内向けの生鮮出荷は19トン(同95・2%増)だった。
桧山沿岸のスケトウダラ漁は、1993年度の1万7770トンをピークに漁獲量が減少を続け、06年度には最盛期の半分に当たる5273トンに減少。07年度は4932トン、08年度も3430トンと右肩下がりで落ち込んでいる。
提供 - 函館新聞社
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