市営函館競輪新年度から新システム ICカード導入
update 2010/2/3 09:22
市営函館競輪は新年度から車券販売コンピューターシステムを更新するとともに、全国の競輪場で初となるキャッシュレス投票機器を、函館競輪場(金堀町10)とサテライト松風(松風町10)で導入する。ICカードを使って車券購入と払い戻しを行うもので、従来の現金での購入と併存させる。市競輪事業部は「新システムの導入でファンサービスの充実に努めたい」と話し、4日からICカードの利用申し込みを受け付ける。
市競輪事業部がまとめた昨年度の市営競輪売上額のうち、本場とサテライト松風の売り上げは08年度比20・4%減の6億8027万円と低迷。地元での売り上げ増を目指すとともに、本年度に「全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪」など3つの記念レースが開かれることに合わせ、導入を決めた。
同機器では専用のICカードを使って車券購入と入金、出金が行えるほか、車券購入額200円につき1ポイントが付与される。ポイントをためることで競輪場内の食堂での飲食などが可能になるとしている。現金での車券購入をこれまで通り残すほか、システムを知ってもらうための「1日利用券」も導入する考え。
機器は市営競輪の包括委託業者の車券機器販売メーカーが納入する。市議会では新年度の更新に関して「現在の機器を修繕することで対応できるのでは」との指摘が上がったが、西尾正範市長は「経年劣化による故障の発生が懸念される」として、早期更新する考えを示していた。
同部は「競艇やオートレースなど他の公営競技ですでに同様の機器が導入されている点も踏まえ、ファンサービスの充実を目的に導入する。累積赤字の解消に向け、少しでも売り上げ増加につなげたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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