4月に応神天皇千七百年式年大祭 函館八幡宮 全国10社に選定

update 2010/2/2 09:44

 函館市谷地頭町2の函館八幡宮(中島敏幸宮司)で4月1日、100年に1度の「応神天皇千七百年式年大祭」が行われることが決まった。応神天皇を祭る全国2万8000の八幡宮や八幡神社の中の旧官国幣社から、神社本庁が10社を選んだ。中島宮司(79)は「非常に名誉ある大祭。謹んでご奉仕を斎行したい」と話している。

 中島宮司によると、応神天皇(在位270―310年)が亡くなって1700年にあたる2010年4月1日に、全国10社で大祭を行う。三大八幡宮とされる宇佐神宮(大分)、石清水八幡宮(京都)、鶴岡八幡宮(神奈川)のほか、氣比神宮(福井)、藤崎八幡宮(熊本)などとともに、北海道・東北からは唯一、函館八幡宮が選ばれた。100年前の「千六百年式年大祭」は国家神道の時代に八幡宮各社で行われた。

 昨年12月に神社本庁が10社を選定。これを受け函館八幡宮が宮内庁へ、天皇陛下からの幣帛(へいはく)奉納を願い出て、授与されることが決まった。4月1日の大祭では、神社本庁の献幣使が幣帛を奉納し、中島宮司が式年(百年)の祝詞を奏上し、大祭を務める。

 社伝によると、函館八幡宮は1445年に勧請され、現在の旧函館区公会堂付近にお宮を祭った。1880(明治13)年に現在地へ移り、今の社殿は1915(大正4)年に建立された。旧社格は国幣中社で、鎌倉幕府の宗教政策の核となった鶴岡八幡宮と同じ。

 第15代応神天皇は、仲哀天皇と神功皇后の皇子。神話から歴史へ変わる時代の天皇で、文化や産業、武人、家内安全の神として知られる。中島宮司は「宮司としても一生に1度あるかないかの祭礼で、非常に光栄なこと。これを機会に、神社や応神天皇のご神徳を知っていただければ」と語っている。

 大祭にあたり、氏子らで記念事業実行委員会を設立し、傷みの目立つ石段の補修などを検討することにしている。

提供 - 函館新聞社




前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです