ハワイ目指し大海原へ 函水高・長期実習船

update 2010/2/1 09:54

 函館水産高校(木村修校長、生徒481人)の長期乗船実習が1月31日、始まった。2年生36人、教員4人と乗組員27人が北鳳丸(ほくほうまる、664トン)で米国ハワイへ出航。函館港岸壁で行われた壮行式には保護者や同級生ら大勢が駆けつけ、「頑張って来いよ」と実習生を激励した。

 実習に臨んだのは、海洋技術科海技コース19人と機関工学科機関コースの17人。航海・運航技術、機器の取り扱いや保守整備、生物資源調査、海洋観測などを学び、マグロのはえ縄漁も体験する。

 出港前の壮行式で木村校長は「君たちの乗船を祝して、この冬一番の出航日和になった。不安と期待でいっぱいであろうが元気で行ってらっしゃい」と激励。実習生代表の木村雄太君(17)が「知識や技術を学ぶとともに、人としてひと回り大きくなって帰ってきます」と力強くあいさつした。

 出港前に5分間、面談時間が設けられた。家族や友人と記念撮影や固い握手を交わし、涙ぐむ親の肩をそっとなでる実習生も。同高新聞部は「ご安航を祈ります」と号外を配布。実習生全員の意気込みと先輩のアドバイスをふんだんに載せ、エールを送った。

 市内恵山町の佐藤春代さん(62)は「初孫の成長した姿を見て涙が出てきた。仲間とうんと勉強して、健康で無事に帰ってきてほしい」と話していた。

 実習船は、ハワイ北西部の漁場を目指し、日本時間17日にホノルル港へ入る。帰路は静岡清水港に立ち寄り、3月8日に帰港する予定。

提供 - 函館新聞社




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