刑法犯 統計史上最少に…09年道警函本

update 2010/1/31 17:33

 道警函館方面本部は2009年の刑法犯発生状況をまとめた。昨年は全道的に犯罪発生が減少傾向にあったが、管内では前年比1019件減の3845件、減少率は道内5方面で最大の20・9%となった。ピーク時の04年の7920件と比べると、減少率は51・9%で、統計のある1950年以降で最少値だった。函本生活安全課は「各種対策が浸透し、市民に防犯意識が根付いてきているためではないか」と分析している。

 道内全体の刑法犯認知件数は5万2149件(前年比7584件減)。摘発件数は1万7404件(同4235件減)で、摘発率は33・4%(2・8ポイント減)だった。函館方面では、1519件を摘発し、摘発数は35件増、摘発率は9ポイント増の39・5%で、ともに増加。管内の大半を占める函館中央署管内では、認知件数は2596件(同826件減)、摘発数は991件(同150件増)だった。

 刑法犯のうち、車上狙いや建造物侵入窃盗など14罪種をまとめた「道民が身近に不安を感じる犯罪」をみると、2075件(同682件減)。特に自転車盗が253件減の842件、車上狙いが193件減の431件、タイヤ盗が185件減の17件など、生活に身近な犯罪が減少していることがうかがえる。

 同課は、道警が03年から展開する街頭犯罪抑止対策が市民の間に定着し、防犯意識が高まっていることに加え、管内で活発な自主防犯ボランティア団体、各町会の活動、青色回転灯装着車によるパトロールなどで、犯罪の未然防止につながっているとする。近江清課長は「市民の防犯意識の高まりが犯罪抑止につながった。引き続き各団体と連携を図り、各対策を推進し、安全、安心確保のため、体感治安の向上に努めたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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