一緒に旅した気分に…全盲の写真家・大平さんカレンダー作成
update 2010/1/29 09:30
全国各地をめぐる単独の撮影旅行を続けている全盲の写真家、大平啓朗さん(30)=函館在住=が、旅先で撮った写真を使った卓上の「おーちゃんカレンダー」を作成した。1セットは15枚。沖縄や大阪、鳥取など国内のほか、アメリカやフランス・パリなど海外でも撮った作品30枚から好きな写真を選べる仕組み。
大平さんは障害者に対する偏見を少しでもなくし、カメラの腕を磨こうと昨年6月に函館を出発した。沖縄を起点に北上し、民家に泊まりながら出会いの輪を広げ、1月4日までで37都道府県の61カ所に宿泊した。
カレンダーは「訪問地や旅の様子を月替わりで見てほしい」との思いから企画。表紙はスキューバダイビングやパラグライダーに挑戦した大平さんの写真を活用し、各月には山奥で“仙人”のような暮らしをする滋賀県の男性や雪の積もった鳥取砂丘などが掲載され、旅の触れ合いや光景が伝わってくる。大平さんが旅行中に作った歌詞カードもある。大平さんは「知らない場所がたくさんあり、いろいろな人に出会って成長させてもらった」と振り返り、「一緒に旅した気分になって」と話す。近く函館を発ち、旅行を再開させ、3月末にはゴールの稚内を目指す予定で「新しいことにワクワクする」と語る。
100セット用意し、1セット1050円で販売する。益金は函館のミュージシャンのCD作りなどに充てる。函館市元町の喫茶店やまじょうか中島町12の地域サービスセンター函館などで取り扱う。問い合わせはインクルーシブ友の会 ピースプロジェクト島信一朗さんTEL0138-57-3157。
提供 - 函館新聞社
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