公明・参院選比例区…横山氏擁立を決定 国会議員 道南3人の可能性
update 2010/1/29 09:29
公明党は28日、今夏の参院選比例区に函館市区選出の横山信一道議(50)を擁立することを決めた。引退する風間昶氏(62)の後継として、北海道ブロック重点候補となる。参院選比例区には元函館市議の板倉一幸氏(58)も民主党からの出馬が決まっている。道8区選出の逢坂誠二衆院議員(50)=民主党=と合わせ、参院選の結果次第では函館・道南ゆかりの国会議員が3人となる可能性がある。政治カラーの違う各氏が能力を発揮することで、さらなる道南振興に結びつくとの期待が高まっている。
横山氏は帯広市出身、北大大学院水産科学研究科修了。道立函館水産試験場勤務を経て2003年の道議選函館市区で初当選し、現在2期目。党北海道本部幹事長代行を務める。
道南選出の国会議員は、衆議院中選挙区時代の定数3に加え、1980(昭和55)年には元厚相の故田中正巳氏(自民党)が衆院から参院にくら替えして2期12年務めており、92年まで計4人が存在した。小選挙区移行後は96年から2000年まで、8区選出の鉢呂吉雄氏(民主党)と比例道ブロック選出の金田誠一氏(同)、佐藤孝行氏(自民党)と衆院議員3人を擁した時期もある。
逢坂氏は昨年8月に比例からくら替え出馬して2期目の当選後、政権交代によって「与党代議士」となり、鳩山内閣で地方分権担当の首相補佐官に就任するなど活躍の場を広げている。
参院選比例区に出馬する2人のうち、板倉氏は私鉄総連の組織内候補として、地域公共交通の確保を掲げるとともに、11年に及ぶ地方議員経験がセールスポイント。一方の横山氏は水産学博士として水産行政に明るく、昨年の政府の事業仕分けで廃止判定された「知的クラスター創成事業」の復活にも尽力した。
公明党函館総支部は「引退する風間氏がライフワークとして北海道新幹線整備に取り組んでおり、横山氏が後継として引き継ぐことになる」と話す。同氏の出馬は地元経済界にとっても、早期開業と札幌延伸をけん引する存在として期待されそうだ。
提供 - 函館新聞社
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