渡島全日制の平均倍率1・2倍…公立高出願状況
update 2010/1/28 14:19
道教委は27日、2010年度公立高入試の当初出願状況(25日現在)を発表した。渡島、桧山両管内の全日制の平均倍率はそれぞれ前年度と同じ1・2倍、0・7倍。函館商業の国際経済科が2・4倍と、道内の全日制職業学科で最も高い倍率となった。
全日制の出願者は渡島管内が3136人、桧山管内が280人。定時制(函館市内のみ)は99人で、平均倍率は前年度比を0・1ポイント下回る0・4倍だった。
渡島管内の全日制普通科では、市立函館が同0・1ポイント増の1・4倍、函館中部は同0・1ポイント減の1・2倍。市函の小松将人教頭は「昨年度は初めて学校裁量問題を導入して敬遠された面もあったが、2年目となり中学校側も対策しやすくなったのでは。部活動を含め学校の指導体制も認知されている」と話す。上磯は道南で唯一、倍率が1・5倍を超え、三塚弘教頭は「進学や就職に対応するコース制の来年度導入が広まったのと、北斗市内や近郊の中学校に学校だよりを配布して情報発信したのが効果的だった」と分析する。
一方、職業学科では函館商業の情報処理と函館工業の環境土木がいずれも2・0倍と高倍率だったほか、函館水産も機関工学が1・9倍に。就職難の中、各校とも資格取得や進学も可能な教育環境が強みとなっている。道内の最高倍率も出た函商の吉本満教頭は「学校全体の募集人員は前年より40人減となり、1学科を増やしたが、既存の学科に例年通りの出願があった」と説明。函水の三ツ石茂之教頭は「教育活動が報道などで地域に周知されたのも大きな要素」と分析する。
函館市中学校進路指導研究会の三島俊博会長(函館潮見中校長)は「普通科は昨年ほど大きな変動はないのが特徴では。今春からの公立高授業料無償化による影響もあまりなく、生徒が希望に沿って志望校を選んだようだ」と話す。
道内では全日、定時制の合計募集人員4万1970人に対し、出願者は4万3901人。平均倍率は同0・02ポイント上回る1・05倍だった。出願変更の受け付けは28日から2月3日午後4時まで。学力検査は3月3日、合格発表は同16日。
提供 - 函館新聞社
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