地域の治安維持に貢献…「道民の警察職員」に函本管内から3人
update 2010/1/28 14:18
北海道警察官友の会連合会(高向巌会長)が地域の治安維持に貢献した優良警察官に感謝状を贈る「道民の警察職員」表彰がこのほど決定し、全道で10人が受賞した。道警函館方面本部管内からは、函館中央署の干場幸也警部補(56)、函館西署の門脇豪紀警部補(42)、木古内署の蝦名正美警部補(49)の3人が選ばれた。
函館中央署警務課相談係長の干場警部補は、市民から年間約700件を超える相談を受理する。警察の本来業務でもある事件に関する話だけではなく、地域の経済事情もあり、多重債務問題や近隣トラブルなど、民事上の相談なども多数ある。「大事なことは相談者のために」をモットーに、問題解決への糸口を示すなど、親身になって応じる姿勢が評価された。
干場警部補は「すべての問題に満足のいく回答ができるわけではない。数は少ないが相談者が安心して元気に帰る姿が励みになる。相談業務は警察官として取り組む基本でもあり、署を代表しての受賞だと思う」と話す。
門脇警部補は函館西署生活安全第1係長として、振り込め詐欺被害防止対策に奔走。函館市や金融機関、事業者と連携した「被害防止ネットワーク」の構築や、詐欺防止のプロを養成する「マイスター制度」の創設など、自主的活動を促進する事業を展開した。管内の各町会などで行う防犯講話では地域住民と溶け込み、積極的な啓発活動を行っている。
上司の浅野達也生活安全課長は「地域住民から『西警の門さん』として親しまれている。市民の困りごとに、我が身となって取り組む姿勢が受賞に結びついたと思う。今後も市民のために頑張ってほしい」と話している。
木古内署で交通係長を務める蝦名警部補は、児童が巻き込まれた事故をきっかけに、管内の小学校の協力で、停止した車両に一礼する「止まってくれてありがとう運動」を推進。各期の交通安全運動に参加した住民の写真を使用してポスターを作製し、地域の意識高揚を図っている。署の玄関には、自動ドアと連動して交通安全の垂れ幕が動く仕掛けや、広報用のモニターを設置し、来庁者への情報周知にも努めている。
蝦名警部補は「交通事故を1件でも減らすのがわたしの仕事。受賞は今後の自信にもなる。アイデアや企画を署内全体で盛り上げてやってくれるおかげ」としている。
提供 - 函館新聞社
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