港町ふ頭への進出企業第1号が決まる

update 2010/1/26 09:32

 函館市が分譲している港町ふ頭(港町2)の工業用地に、北斗市の食品加工会社「朝日食品」(大塚勝啓社長)が進出する意向であることが25日、分かった。同工業用地への進出企業は2005年12月の分譲開始以来初めて。同社は旧有川ふ頭側の約1万平方メートルを取得予定で、購入額は約9000万円。今後仮契約、議会の議決を経て、3月にも正式契約を結ぶ見通し。

 同社は全国的な食品流通企業「合食」(神戸市)のグループ企業で、1961年6月に函館市末広町に設立。さきいかやサケフレークなど、さまざまな水産加工食品を製造している。現在工場は北斗市七重浜4に所在する。

 同社によると、同用地には広さ約5500平方b(一部2階建て)の工場を建設する予定で、原料から商品加工までの製造ラインを直線状に設置して効率化を図るという。今回進出する意向を示した背景には、同用地がコンテナヤードに直結している利便性の高さのほか、「用地の分譲価格が値下げされたことも大きかった」とし、「来年2月の工場稼働開始を目指す」と話している。

 同用地は国道や港、駅に近い利便性の高さを売りに分譲を開始。しかし長引く不況で企業の設備投資が低迷したほか、企業誘致に対する他都市間との競争の影響もあり、これまで進出企業はなかった。これを受け市は今月1日から、従来価格の1平方メートル当たり1万2900円から一律で同9000円に引き下げていた。

 市港湾空港部は「値下げが進出へのきっかけになったのでは。これに続いて今後も進出企業が決まれば」と期待を寄せている。26日には同社の大塚社長らが、同用地への進出に関して西尾正範市長を訪問する。

提供 - 函館新聞社




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