「ちょっと暮らし」利用者が大幅増 函館市本年度上半期
update 2010/1/24 16:41
函館市内に短期間移住し、生活を体験する事業「ちょっと暮らし」の利用者が増えている。本年度上半期(4―9月)の利用者は44組90人で、過去3年の年間実績を上回るとともに、同事業に取り組む道内52市町村中では最多。定住化サポートセンターを持つ市企画部は「観光リピーターの利用や、民間の各種体験事業が豊富にそろう点などから増えているのでは」と話している。
市は「団塊の世代」の退職を控えた2006年度から、同世代をターゲットに、函館で第2の人生を過ごしてもらおうと「ちょっと暮らし事業」を開始。市内のホテルや旅館、マンションなど23カ所を滞在施設として仲介している。
過去3年間の実績は、06年度が23組52人、07年度が25組56人、08年度は11組18人。また、本年度上半期の平均滞在日数は8・6日で、3年間の同15・9日を下回っている。
06年度から同事業の仲介や移住相談などを行っていた民間企業「北海道コンシェルジュ」が昨年度限りで撤退したため、本年度から利用実態の把握方法が各ホテル、旅館から報告を受けて集計する方式に変更された。
このため、市企画部は「昨年度までとの単純比較はできないが、東京でのプロモーションの際の反応はいい。観光目的で何度も訪れるうちに利用したり、民間が行う各種観光体験が好調の要因では」と話す。加えて旅行会社による格安パックツアーも数多いことから「申告していない移住者も多く、潜在的な需要は高い」とみる。
同部は現在、新年度に向けて各宿泊施設を対象に参加意向調査を行っている。「本年度はマンションの参加が2件にとどまり、滞在日数を増やすにはキッチンの付いた住宅施設の増加が必要。冬場の利用促進も図っていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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