09年海難事故まとめ 「船舶」前年比6隻増
update 2010/1/22 10:23
函館海上保安部は2009年の管内の海難事故発生状況をまとめた。船舶海難は、前年比6隻増の20隻で、このうち、衝突事故が同6隻増加。人身事故は、フェリーなどの乗船中の事故が前年比3人増の10人、海浜事故者は同23人減の16人でこのうち、死亡、または行方不明者は同1人減の計12人だった。
海難事故をみると、船舶海難の内訳は、漁船9隻、貨物船4隻、プレジャーボート3隻など。昨年5月に函館港北ふ頭で、キリバス船籍の貨物船が岸壁に衝突した事故や、8月には遊漁中のプレジャーボートが函館山沖で転覆し、4人が海上に投げ出された後に救助された事故などがあった。海洋レジャー中の事故者は同19人減の1人で大幅に減少し、死者などはなかった。
このほかにも、フェリー会社から、下船する際に回収する乗船券の半券が未回収だとして、4件の通報があった。同海保は、延べ17隻の巡視船艇や航空機9機を出動させ、海難事故として対応している。
法令違反などで、同海保が送検した件数は128件、送検人数は63人。一般人によるアワビやホッキ貝、ウニ類の密漁など漁業関係法令違反が後を絶たず85件で37人、ホタテ貝残さの不法投棄など海上環境関係法令違反が10件で13人などとなっている。
同海保は「密漁が多発しているため、引き続き巡回や取り締まりを強化する。また、救命胴衣の着用指導徹底を図り、海難事故防止に努める」としている。
提供 - 函館新聞社
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