北斗市長選 告示まで1カ月
update 2010/1/21 12:29
【北斗】任期満了に伴う北斗市長選は2月21日の告示(同28日投開票)まで1カ月となった。現在までに立候補を表面しているのは、いずれも無所属の新人で、前副市長の高谷寿峰氏(57)と、市議の山本正宏氏(65)=以上五十音順=の2人。ほかに出場の動きは見られず新人同士の一騎打ちになる公算が高い。すでに両陣営とも市内に後援会事務所を構え支持者回りを展開しており、事実上の選挙戦は始まっている。
旧上磯町時代も含め連続9期35年にわたり首長を務めている海老沢順三市長(77)が引退を表明したのが、昨年11月下旬。海老沢市長が高谷氏を後継指名すると、12月中旬に山本氏が出馬を表明。現体制の継続か、刷新かが選挙戦の争点となっている。
昨年12月16日に市役所を退職した高谷氏は同28日に市役所OBらを中心に後援会組織を立ち上げた後、今月16日に市内飯生に連合後援会事務所を、20日には旧大野地区にも事務所を構えた。今後は大票田となる七重浜地区にも事務所開設を検討している。
高谷氏は「新化、進化、深化」をキャッチフレーズに新生北斗市の建設をアピール。現在実施している子供の医療費無料化の高校生までの拡大や、第2子以降の学校給食費の助成、本町商店街地区内を対象にした新規開業補助制度の創設などを公約に掲げる。
複数の団体から推薦や支持を受けているが陣営幹部は「知名度が低く、厳しい」と危機感を募らせる。「告示までお茶懇など1件でも多くこなして支持獲得につなげたい」と、高谷氏の豊富な行政経験や実績を訴えていく。
一方、山本氏は99年、2003年の旧上磯町長選、06年の市長選に続き4度目の首長選挙挑戦。前回選挙の後援会組織を母体に出馬表明した後、今月17日に七重浜に後援会事務所を構えた。2月上旬には旧大野地区にも事務所を開設する。
山本氏は過去3度の選挙戦同様、行政の刷新を訴える。「流れを変えよう」をキャッチフレーズに現体制への批判票を取り込みたい考え。北海道新幹線開業をにらんだ観光拠点都市の確立や第一次産業のブランド化、児童手当の助成などを公約に掲げる。
特定の団体からの推薦や支持を受けず、草の根活動を展開。陣営幹部は「過去の選挙戦と比べ雰囲気は悪くない」としており、「まずは1人でも多く後援会員を増やして支持拡大を図りたい」と力を込める。
提供 - 函館新聞社
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