西ききょう温泉の泉質新しく

update 2010/1/21 12:29

 函館市西桔梗町444の「西ききょう健康グランド『西ききょう温泉』」(北原一樹社長)の泉質が新しくなった。開業当時からの湯元を新源泉に切り替えたもので、寒い日が続く中、「体のしんから温まる」と常連にも評判を呼んでいる。

 同温泉は1992年4月オープン。硫黄成分を多く含み、保湿効果、肌触りの良さが好評で「知る人ぞ知る函館の隠れた名湯」として、ファンは多い。

 施設内には、パークゴルフ場やサッカー場もあり、夏場はスポーツ愛好者の利用も多い。開業以来、長年、親しまれてきたが昨春から源泉の湯量が若干減った。

 「これまで多くの人に利用してもらい、この温泉を支えてもらってきた。これからも憩いの場として活用してもらいたい」(温泉関係者)と考え、営業にすぐさま支障が出るほどではなかったが、万一に備え新源泉の掘削を急いだという。

 昨年7月に新源泉を求めて掘削を開始。記録的な長雨で工事は難航を極めたが、1号井から函館山よりの約10メートル離れた地下深くから熱い湯が噴き出した。

 2号井の源泉温度は1号井より7度高い68・2度。泉質は、薄い茶褐色のナトリウム・カルシウム塩化物温泉で“先代”同様に効能も豊富だ。

 昨年12月27日から新源泉に切り替え、浴場では39度、43度、46度のかけ流しの湯船を楽しむことができる。1号井からの湯くみ上げは停止した。

 内風呂、露天風呂のほか、足湯もある。北原社長は「新しいお湯が出たのは運が良かった。健康づくり、癒やしの提供を掲げて、これまで以上にサービス充実を図りたい」と話している。

 営業は午前5時―午後11時半。無休。大人(中学生以上)370円、子ども150円。

 問い合わせTEL0138・49・7294。

提供 - 函館新聞社




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