迫力の鹿子舞 豊年満作祈る
update 2010/1/18 12:08
【厚沢部】 江戸時代から伝わる伝統の「鹿子舞(ししまい)」で新年を祝う、第15回新春町内鹿子舞交流会(厚沢部町教委主催)が17日、町民交流センターで開かれた。会場を訪れた100人を超える住民が、林業の繁栄や豊年満作を祈る幻想的な舞に見入っていた。
鹿子舞は全国各地に伝わる“獅子舞”とは違い、3頭のシカが主役になる。町内各地で鹿子舞保存会が活動しているが、ルーツの違いから独自の舞や衣装、囃子(はやし)の様式を伝えている。
同日は1600年代後半、町内のヒノキ山開発とともに、津軽地方から伝えられたとされる土橋鹿子舞(富栄鹿子舞保存会)と、2001年に住民有志により再興を果たした上俄虫鹿子舞(上里獅子舞保存会)が披露された。森の中で雄鹿と老鹿が、雌鹿をめぐって激しく争う様子を表現した伝統の舞を演じた。
また、2007年から交流会に参加している美和権現獅子舞(美和権現獅子舞保存会)も上演。江戸時代初期に厚沢部に伝えられたとされる、古来からの神楽を起源とする“獅子舞”で、迫力のある獅子頭を手にした男性2人が、笛や太鼓の囃子に合わせて勇壮な舞を披露し、大勢の観客を沸かせていた。
提供 - 函館新聞社
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