函館で今季最低の氷点下13・1度 連日の大雪で市民に疲れ

update 2010/1/17 15:58

 16日の函館は上空に強い寒気が流れ込んだ影響で厳しい冷え込みとなり、午前3時17分には氷点下13・1度と今季最低気温を記録した。前日からの雪により積雪も今季最高の45センチに達し、市内各所では、止まらない降雪に疲れた顔で除雪に追われる市民が目立った。

 この日は最高気温も氷点下5・3度と平年を5・7度下回った。15日午後7時から16日午後7時までの降雪量は16センチで、風によって舞い上がった雪がドライバーの視界をさえぎるなどし、市内の幹線道路を中心に、のろのろ運転をする車による渋滞が広がった。

 連日の大雪に市民もうんざりした様子。市内宮前町の井上迪夫さん(74)は「高齢者にとって除雪は重労働。市にもじん速できめ細かい除雪を呼び掛けているが、対応が追いつかないようだ」と頭を抱えていた。

 雪の影響は交通機関にも及んだ。全日空(ANA)は東京午前11時55分発函館行き853便が新千歳空港に目的地を変更、丘珠―函館間など5便が欠航し、計約600人に影響。北海道エアシステム(HAC)も丘珠と釧路から函館へ向かう2便が新千歳空港に目的地を変更したほか、奥尻や旭川を結ぶ便など8便が欠航し、計約150人に影響した。日本航空(JAL)でも、東京午後2時10分発函館行き1165便が羽田空港に引き返し、折り返し1168便が欠航。計約375人影響が出た。

 津軽海峡フェリーは16日、海上荒天のため函館―大間間2往復4便を欠航とし、計約80人に影響した。ハートランドフェリーも同日、江差―奥尻間全便を欠航とし、計約60人に影響した。

提供 - 函館新聞社




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