勇壮に「海中みそぎ」…豊漁や豊作祈る

update 2010/1/16 09:40

 【木古内】木古内町の佐女川神社の「第180回寒中みそぎ祭り」は15日、最終日を迎え、国道228号沿いのみそぎ浜で行修者の若者4人が真冬の海に入り、ご神体を清める「海中みそぎ」を行い、幕を閉じた。

 祭りは1831(天保2)年から同神社で続く伝統の神事で、今年の行修者は大学生の平野嘉栄さん(22)、専門学校生の村上駿弥さん(19)、竹田峻輔さん(20)、高校生の久保田翔さん(17)の4人。

 沿岸には、大漁旗を掲げた漁船8隻も航行。大勢の観客が見守る中、行修者は海に入り、水をかけ合いご神体を清め豊漁や豊作、地域の安全を祈った。「海中みそぎ」を行った正午の気温は氷点下5・5度、海水温は8度。行修者の勇壮な姿に観客から大きな歓声と拍手が送られた。

 また、みそぎ広場ではさまざまなイベントも行われ、グルメコーナーには、こうこう汁やみそぎ鍋などが並び、集まった観客らは熱々の鍋を味わい体を温めていた。

 町内の岸喜代子さん(71)は「寒い中、若いのにえらい。感動した」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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