野菜 高値…寒波の影響 葉物中心
update 2010/1/15 09:35
昨年末までの暖冬などで下落傾向が続いていた野菜の価格が、年末年始からの寒波の影響で高騰している。函館市内のスーパー各店ではキャベツやレタスなどの葉物野菜を中心に、昨年同期より平均2割程度の高値。不況による買い控え傾向が強まっていた時期だけに、各店は「売り上げの落ち込みが心配」と、天候によるダブルパンチを警戒している。
道南大手のスーパー魚長青果本部(函館)では、昨年の同じ時期に1個158円で販売していたレタスが200円前後、同198円だったキャベツが258円に、それぞれ値上げを余儀なくされている。また、市内のほかのスーパーでもホウレン草が以前の2倍近くの200円前後で店頭に並ぶ。同店の青果担当者は「店の信用を考えて本州産の新鮮なものを仕入れると、どうしても高くなってしまう」と悩みを打ち明ける。
一方、コープさっぽろ函館物流センターでは現在も、関東産野菜の価格と売り上げは例年通りという。ただ、「関東圏の天候不順で来週以降は値上がりするのでは」と予想。テーオーストア本部(函館)でも今週末からにも価格変動が起こると見ている。
市内の女性(72)は「今はキャベツが小ぶりになっているが、値段は以前と変わらない。これ以上高くなると買うのをためらう」という。一方で、価格面以外の配慮をスーパー側に求める声も。市内の主婦(64)は「夫婦2人暮らしでは大きい野菜を買っても使い切れずもったいない。カットするなどもっと少量の野菜を充実してほしい」と話す。
葉物以外でも価格の高騰が心配される野菜もある。函館市農林水産部市場課によると、大根や長ネギ、タマネギなどにその傾向が強く、担当者によると「店頭での価格は今後の天候次第」としている。
提供 - 函館新聞社
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