韓国・高陽市から姉妹都市提携提案 函館市、4月にも調印式
update 2010/1/14 12:02
函館市は13日、韓国の首都ソウルに隣接する高陽(コヤン)市から、姉妹都市提携を結びたい旨の提案があったことを明らかにした。函館側は「観光振興や航空路維持の面でメリットが大きい」として応じる考えで、今後事務的な調整を図るとともに両市とも議会の合意を得て、4月にも調印式が行われる見通しだ。函館の姉妹都市は1997年9月のユジノサハリンスク(ロシア)以来13年ぶり、5カ所目で、韓国の都市とは初めて。
高陽市はソウルの北西部に隣接し、人口約95万人(08年12月現在)。韓国最大のコンベンションホール「国際展示場」を持ち、12年にはテーマパークやホテルなどが入る観光施設「韓流ワールド」が完成予定という。
函館市は昨年10月、ソウルとの定期便を運航する大韓航空や在日大韓民国民団函館支部からの紹介を受け、西尾正範市長や経済界関係者が観光プロモーションの一環として同市を初めて訪問。12月末には同市の国際化戦略プロジェクト本部長、ユン・ソンソン氏らが来函し、姉妹都市提携を視野に交流を進めることで一致していた。
函館市によると、今月8日に高陽側から提案があり、3月10日からの同市議会に関連議案を提出し、議決を得る考えが示されたという。函館側は提携理由として㈰国際化の推進㈪韓国語学習者が増加するなど機運が高まっている㈫ソウルと定期便で結ばれ、継続して交流事業が行いやすく、観光振興につながる―などを挙げており、2月に開会予定の定例市議会で、議会側から決議を得たい考え。
具体的には中学生の海外派遣やスポーツ・文化団体の相互派遣、観光・経済面での交流などが想定されるが、今後実務レベルで内容を詰めていく方針。
函館市の渡辺宏身企画部長は「高陽市は都市基盤の整ったベッドタウンで共通点は少ないが、古い町並みがあることから、景観行政や観光への取り組みなどのノウハウを学びたいとの意向もあり、それぞれ学び合う部分がある」と説明。同市のガン・ヒョンソク市長が議決後に来函する意向を持っており、その場で調印式が行われる見通しとなっている。
◆函館市の姉妹都市提携 1982年11月にハリファクス(カナダ)と締結したのを皮切りに、92年7月にウラジオストク(ロシア)、レイク・マコーリー(オーストラリア)と、97年9月にユジノサハリンスク(ロシア)と結んでいる。このほか2001年10月に天津市(中国)と友好交流都市提携を結んでいる。
提供 - 函館新聞社
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