実質公債費比率17.9パーセント…桧山管内08年度普通会計決算

update 2010/1/13 13:12

 【江差】桧山管内7町の2008年度普通会計決算によると、歳入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率は、全道町村平均を0・4ポイント上回る17・9%だった。同比率は江差町が自治体財政健全化法で定める早期健全化基準(25%)を超える28・6%に達したが、他の6町は基準内にとどまった。

 管内7町の普通会計決算は、実質公債費比率、経常収支比率などの財政指標のほか、地方債や積立金の残高でも各町間の財政的格差が拡大。町の独自事業や医療・福祉分野などの行政サービスの内容や質をめぐる格差も拡大する傾向にある。

 財政破たんの“黄信号”に当たる早期健全化団体の指定を受けた江差町は昨年12月、同法で義務付けられた個別外部監査の結果を公表。本年度内に財政健全化計画を策定する。奥尻町は07年度よりも4・3ポイント低下した20・4%。せたな町も1・0ポイント減らして21・8%だった。

 地方債(借金)の残高は旧3町の借金を引き継いだせたな町は141億2051万円。江差町は88億3901万円で、07年度には100億円を超えていたが、08年度には80億円台に圧縮した。奥尻町63億1193万円、上ノ国町61億5583万円、今金町58億6760万円、乙部町44億2370万円、厚沢部町27億9964万円だった。

 積立金(貯金)残高は、今金町29億8913万円、厚沢部町29億2505万円、乙部町24億8786万円と、3町が20億円台を超えた。行財政改革を進めている上ノ国町も19億6110万円に上った。せたな町は17億5855万円で、江差町は6億8872万円と低く、奥尻町も2億6618万円にとどまっている。

 一般財源に占める、人件費や借金返済などの義務的経費の割合を示す経常収支比率は7町平均で83%。道内町村平均を3・7ポイント下回った。借金返済がピークを迎えている江差町が92・5%でトップだった。

提供 - 函館新聞社




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