函館市成人祭、2508人が大人の仲間入り

update 2010/1/12 10:06

 成人の日の11日、第62回函館市成人祭(市、市教育委員会、実行委主催)が同市湯川町の函館市民体育館で盛大に開かれ、「平成生まれ」が大人の仲間入りを果たした。新成人約1800人が華やかな振り袖や羽織はかま、真新しいスーツに身を包み出席。今後に希望や責任感を抱きつつ、晴れやかな表情で節目の時を迎えた。

 函館市のことしの新成人該当者数は、1989年4月2日から、90年4月1日までに生まれた2508人(昨年11月1日現在)。男性1263人、女性1245人で昨年より308人減少した。渡島(2市9町)、桧山(7町)管内では渡島が3832人、桧山が319人。全道では推計で約5万3000人、全国では127万人。

 式典で西尾正範市長は「友達や家族を大事に素晴らしい幸せな人生を送ってください。つらいことや悲しいことがあった時には、みなさんが生まれたこの函館を思い出して元気に過ごしてほしい」と激励した。新成人を代表して函館大学2年の小田島貴俊さんと公立はこだて未来大2年の青山結さんが「先人が築き上げ、培ってきた地域の文化や伝統をこれからも守り創造し、愛する郷土である函館市の発展に努めます」と誓いの言葉を述べた。

 続いて行われた祝賀行事では、電化製品が当たる抽選会や、懐かしい思い出の給食「あげパン」が配られた。南茅部地域のタイムカプセル返還コーナーでは、臼尻、尾札部の両中学校出身者が在学時に書いた「20歳の自分への手紙」が返され、当時を思い出し笑顔で目を通していた。

 式典中、会場内は私語などでざわつく場面はあったが、目立った混乱はなかった。

提供 - 函館新聞社




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