倒産4年ぶり30件台 09年の道南
update 2010/1/11 16:04
民間信用調査会社の東京商工リサーチ函館支店がまとめた2009年12月の渡島・桧山管内の企業倒産状況で、負債総額1000万円以上の企業倒産が前年同月と同じ3件、負債総額は前年同月比4600万円増の2億1100万円だった。09年の累計倒産件数は前年より7件少ない37件で、05年以来4年ぶりに30件台にとどまった。
同支店によると、12月に倒産したのは、函館市内の中古自動車販売業、北斗市の土木工事業、七飯町のタイル左官工事業で、主因はいずれも業績不振だった。前月比では件数が1件増加。負債総額は前月に10億円以上の大型倒産があったため、25億9300万円減となった。
09年1月から12月までの累計件数は前年よりも減少した一方で、累計負債総額は前年比42億4700万円増の217億1700万円と07年以来2年ぶりに200億円を突破。春先にあった乙部町の建設系資材商社ナルミの破たんや、関連企業の倒産が影響し、大きく額を押し上げ、前年実績を上回る結果となった。
今後の見通しについて、同支店は「引き続き国の各種経済対策効果もあり、当面小康状態が続くものとみられるが、依然として個人消費の低迷やデフレなど、地域経済は厳しい状況を強いられていることから、楽観はできない」とみている。
また同北海道支社の調べによると、09年1年間の道内の累計倒産件数は、前年比179件減の555件と3年ぶりに減少し、過去10年間で2番目に少ない低水準となった。同支社は国の緊急保証制度による資金支援と景気刺激策の効果が件数減少につながったとみている。
百貨店大手の丸井今井(負債総額502億1200万円、民事再生)をはじめ、負債総額10億円以上の大型倒産が48件と前年よりも13件増加。倒産件数は減少したが、負債総額は2609億2900万円と前年から195億600万円増加した。
提供 - 函館新聞社
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