自由市場に“マル獄”登場 21―23日少年刑務所作業品展示販売会
update 2010/1/11 16:03
函館少年刑務所(函館市金堀町6)の受刑者の手による刑務作業製品の展示即売会が21―23日午前9時から午後4時、はこだて自由市場(新川町1)2階展示場で開かれる。地域銘柄として全国的な人気の“マル獄”シリーズを筆頭にデザイン性や高品質の家具なども登場する。同市場待望の初開催で、「人気急上昇中の展示即売会をここで開けることがうれしい。この人気にあやかり、2010年も自由市場をもっと盛り上げていこう」と関係者は当日を待ち望む。
矯正協会刑務作業協力事業部の主催。各地での盛況を受け、2008年夏から、市場関係者が同刑務所に展示即売会の開催をもち掛けていた。
日程調整などで実施にこぎつけるまで時間を要したが、「一年の始まりに景気のいい雰囲気を演出し、市場と地域を活気づけられれば」と同事業部は意気込む。市場は例年、年末年始明け後に若干集客が伸び悩むため、この展示即売会を集客アップの起爆剤にしたいところだ。
マル獄シリーズは06年に同刑務所の職員が前掛けを考案したのがきっかけに誕生。藍(あい)染めの帆布に丸で囲んだ「獄」を、下には「PRISON(刑務所)」を印字。同刑務所前身の函館徒刑場の開設年を示す「創業明治弐年」「本日開監」の文字も。
その見栄えに加え、機能性や肌触りのよさなどで展示即売会では毎回ほぼ完売御礼。「懐かしい雰囲気。斬新なデザインで新鮮な感覚」と老若男女に絶大な人気を誇る。同市場内でもマル獄シリーズの人気は高く「この前掛けはカッコよくて最高だ」と魚介の乾物や青果を扱う店主らが愛用している。
開催準備に携わる同市場協同組合青年部の菊地照浩部長(40)は「自由市場での展示即売会開催は念願だった。素晴らしい製品を買って、市場でもおいしい食べ物を購入してもらえればうれしい」と来場を呼びかけている。
刑務所作業製品の売り上げの一部は、犯罪被害者支援団体に助成される。
提供 - 函館新聞社
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