人馬一体で災害救助…道内初の騎馬隊発足
update 2010/1/10 13:43
函館や道南の馬事関係者が中心となり、地震や水害などの災害時に馬を使ったボランティア活動を行う「北海道災害救助騎馬隊」が8日、発足した。道内では初めてで、全国で3番目の組織となる。
騎馬隊は「どさんこワールド函館をつくる会」の池田茂代表(56)らが、馬が社会的に認知される活動を行おうと2年ほど前から構想を練っていた。同様の組織は熊本県阿蘇市と大分県九重町で結成されており、池田代表らが昨年1月、九重町を視察して運営方法を学んでいる。
活動は、悪路を苦にしない馬の機動力を生かし、被災地における人命救助や捜索活動に加え、孤立した集落への救助物資運搬、医師らを同乗させて初動救助に貢献することなどを想定。馬とのふれあいを通じて被災者の心を癒やす取り組みも行う考え。
8日夜に函館市地域交流まちづくりセンターで開いた設立準備会には道南の馬事関係者ら18人が参加。発足にあたり出席者が発起人となることや、九重町の例を基に会の規約を議論した。出席者からは、「救助行為の際に事故が起きた場合、責任の所在をどうするのか」といった質問もあがり、今後の検討課題とした。
今後は医師や警察官、自衛隊員らに参加を呼び掛けるほか、災害救助用の訓練を重ね、いざという時に備える。また函館市や日本赤十字社にも協力を求める方針。
池田代表は「力仕事に適したドサンコのほか、高速移動向けの乗用馬など20頭は確保できる見通しで、馬の特性を生かした活動を行いたい。それぞれの分野で力を合わせて災害救助ができれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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