白肌の貴婦人チコリ収穫期

update 2010/1/9 14:10

 【北斗】シャキシャキとした歯触りが特徴の西洋野菜「チコリ」が、北斗市追分の農家白石裕昭さん(49)方で収穫期を迎えている。遮光と保温のためのもみ殻の下から一つ一つ丁寧に掘り起こされ、白い姿を次々と現している。

 チコリはヨーロッパ原産のキク科の高級野菜で、白菜のしんに似た15センチほどのラグビーボール状の白い葉が特徴。「野菜の貴婦人」とも呼ばれ、主にフランス料理やサラダなどに使われる。栽培が難しいため、現在、道南で生産するは白石さんただ一人だ。

 チコリは畑で育てた株をいったん抜いて保管し、昨年11月にハウス内に移植。日光に当たって青色に変色するのを防ぐため、約1カ月間、土の上にもみ殻を約30センチの厚さに覆ってから収穫する。主に札幌向けに出荷され、1キロ1000―1300円前後で取引される。

 今年は例年並みの約1トンの収穫を予定。「10年以上も試行錯誤してようやく自信を持てる品質に仕上がった。まだなじみの薄い野菜だが、この時季しか食べられない旬の味を多くの人に知ってもらいたい」と白石さん。出荷作業は4月ごろまで続く。

 白石さんが生産したチコリは市内大工川の直売所「六輪村」のほか、ホクレンショップ函館昭和店、コープさっぽろほくと店でも一部販売している。

提供 - 函館新聞社




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