目標達成困難 メタボ健診受診率低迷
update 2010/1/9 14:10
40―74歳を対象に行われている特定健康診査(いわゆるメタボ健診)の函館市の受診率が低迷している。2009年度の国民健康保険加入者の受診率は11月末時点で12・0%で、目標とする35%の達成は非常に困難な状況。後期高齢者支援金の加算・減算基準となる12年度目標は65%だが、現時点では達成できる見込みが立っておらず、最大で3億6000万円加算されるペナルティーを課される可能性が高い。
国は08年度、メタボリックシンドロームの予備軍や対象者を削減し、健診受診率を65%とするなどの目標を定め、特定健診をスタートした。函館市でも同年6月から、市総合保健センター(五稜郭町)や個別医療機関などで健診が始まった。
同市は08年度、受診率目標を25%として取り組んだが、結果は20・0%止まり。対象者5万3456人中、受診したのは1万682人。年齢別の受診率は60―74歳が20―27%台と健闘したが、40―44歳では7・4%にとどまるなど、働き盛りの年代の受診率が大きな課題となった。
対策として、昨年度問題となった受診券を持参しないケースに対しては、保健所などで本人確認し受けられるように工夫。本年度は、10月に町会の回覧板を通して各家庭への周知を徹底した。12月上旬には08年度に受診したが本年度はまだ受けていない約2000人を対象に再度案内を送り、受診率アップの工夫をしてはいる。
しかし対策の結果がなかなか数値には表れない。本年度の受診状況は前年度より悪化しており、11月末現在の受診者数は前年同期比約200人少ない。特に個別医療機関での受診が約160人少なくなっていることから、市国保年金課は「新型インフルエンザへの対応に追われている影響があるのではないか」と推測する。
このままでは前年度以下の結果にもなりかねない状況を前に、同課は抜本的な対策を見付けられず困惑する。「同支援金が加算された場合、最大で1人当たり年間保険料は4000円増額の可能性もある」として、受診を強く呼びかける。
特定健診の市総合保健センターでの受け付け時間は、毎週月曜(午後1―3時)、水・金曜(午前8時半―10時半)、毎月第2火曜(午後5時半―6時半)など。日曜日も毎月1回行う。問い合わせは同課TEL0138-32-2215。
提供 - 函館新聞社
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