函館音楽協会賞に市川氏と市民オペラの会
update 2010/1/9 14:10
函館音楽協会(吉田淳子会長)は8日までに、2009年度の協会賞と奨励賞を発表した。協会賞にはマリンバ奏者で前函館音楽協会会長の市川須磨子氏と函館市民オペラの会、奨励賞にはチェンバロ奏者の森洋子氏とピアノ奏者の高実希子氏が選出された。表彰式は23日午後6時から五島軒(函館市末広町4)で開かれる。また6月18日には函館市民会館で行われるガラ・コンサートで受賞記念演奏が予定されている。
両賞は、年度中(1―12月)における個人・団体の音楽活動を対象に選考。協会賞は過去からの実績の蓄積や郷土の音楽文化推進への特段の功績に対し、奨励賞は作曲や演奏活動で高水準の実績を示し郷土の音楽活動の推進力となったことに対し贈られる。
市川氏は「マリンバはこだて」を主宰し後進の指導に当たるとともに、演奏家としてソロ・アンサンブルの両面で幅広く活躍。1999年から2008年まで「打楽器の世界」の実行委員長として、函館圏の打楽器音楽の振興に務めた。また、函館音楽協会会長や函館市文化団体協議会副会長を務めるなど、函館の音楽文化の発展に貢献した。
函館市民オペラの会は、1990年の発足以来20年にわたり毎年欠かさず公演を続け、函館におけるオペラの普及、発展に多大な尽力を注いできた。出演者やスタッフに加え、脚本、指揮、演出に至るまですべて地元のアマチュアで構成されており、他の団体には例を見ない活動内容や運営組織が評価された。
森氏は福岡県出身で、桐朋学園大学研究科古楽器科修了。1991年にはアメリカのチェンバロコンクールで優勝し、東京を中心に活動を展開。2006年には函館に拠点を移し、卓越した音楽性と技術でチェンバロの魅力を伝えることに力を注いでいる。
高氏は函館市出身。桐朋学園大音楽部演奏科ピアノ専攻を主席で卒業後、パリ国立高等音楽院に学ぶ。現在は函館短期大学非常勤講師を務めながら、函館、東京、パリを中心に活動。昨年11月には函館市民オーケストラ創立30周年記念演奏会のソリストとしてショパンの瑞々しい演奏を披露した。
提供 - 函館新聞社
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