よさこい参加減少傾向の中、新チーム立ち上げへ
update 2010/1/6 10:12
よさこいソーラン踊りの新チームが、この春、函館で結成される可能性が高まっている。ジュニアチーム「夢限舞童(むげんぶどう)」が、新たに一般チームの募集を始めたもので、道内全体でチーム数が減っている状況の中、外崎仁代表は「北海道に根付いた文化を、今後も多くの住民が身近で見られるようにしていきたい」と意気込んでいる。
よさこいソーランは、高知のよさこい祭りをモチーフに、北海道伝統のソーラン節の旋律に合わせた演舞。今では北海道のまつりを盛り上げる存在として老若男女に親しまれている。毎年、初夏に札幌で大会が開かれ、全道各地の精鋭チームが集う。また、運動会などの地域イベントでもプログラム種目として取り上げられることも少なくない。
しかし、道南では2000年前後を境に、踊り子の減少が加速傾向に。関係者によると01、02年には20チーム近くが活動していたが、現在は7、8チームに。道南に限らず、道内全体でもチームの解散が相次いでいるという。「一時的に注目を浴びて競技人口も爆発的に増えたが、その分、活動が下火になるのもあっという間だった」と関係者は振り返る。
この状況を打開しようと動いたのが、道南の強豪ジュニアチーム「夢限舞童」。ジュニアチームの卒業生(高校生以上の活動の場づくりも狙って、子どもと大人が混合する新一般チームを立ち上げようと、昨年12月27日に市内で説明会を開いた。
新聞などで説明会を周知したものの、「もしかしたら誰も来ないかも…」と外崎代表は不安のまま当日を迎えたが、20代の3人が来場。具体的な活動内容を1時間にわたり熱心に伝えるとともに、「大人が懸命に頑張る姿が子どもたちにいい刺激を与える。狙うは札幌大会大賞」とよさこい談義に花が咲いた。
すでに新チームの演舞についての構想も固まっており、道内ですでに解散したチームから旗を譲ってもらい、振りかざす予定だ。「札幌大会のファイナル出場を夢見てやむを得ず解散したチームは多い。その関係者の思いを再び輝かせたい」と外崎代表。ジュニアチームとの両立にも「不安よりも楽しみで一杯」ときっぱり。
説明会に来た市内の男性(23)と女性(27)は「小学生のときから活動していたので、よさこいは生活の一部。説明を聞いて本気で頑張りたいという気持ちになった」、七飯町の男性(23)も「人を喜ばせ、仲間と一体感を味わえるよさこいはなくてはならない存在。この話を口コミでもっと広げていきたい」と話していた。
1月中旬にも新チームについて2回目の説明会を開催する予定。問い合わせは外崎代表TEL090・1302・6969。
提供 - 函館新聞社
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