心機一転 仕事始め
update 2010/1/5 10:14
道南では4日、国や道の出先機関が新年の通常業務を開始し、多くの民間企業でも仕事始めを迎えた。各職場では年頭のあいさつなどが行われ、職員や社員らは思いを新たに2010年のスタートを切った。
■渡島支庁
渡島支庁では午前11時から、講堂で寺山朗支庁長が集まった職員約250人を前に仕事始めのあいさつ。「リーマンショック以降の世界的な不況で渡島地域も明るい兆しが見えないが、地域経済の活性化や雇用拡大に向け、自治体や経済界と連携しながら、より一層の成果を」と訓示した。
5年後に迫る北海道新幹線の新函館駅開業については「12月の新青森駅開業の好機を逃さず、道南の地域振興につがるよう取り組みを加速していこう」と呼びかけた。昨年の政権交代にも触れ、「本道の主要事業である公共事業が大きく減少し、地域経済への影響も懸念される」とし、「えとのトラのように猛然と戦い、数々の障害を乗り越えよう」と述べた。
■桧山支庁
桧山支庁(江差町陣屋町336)では、高橋則克支庁長が庁内放送を通じて「人口減少が続くこの地域で、住民の幸せを作り出す魂が入った仕事をしてほい」と職員に訓示した。
支庁再編をめぐっては「(総合振興局に集約される)広域事務の具体的内容などの残された課題は多い。1月中にも2度目となる地域との公開協議を開催して、一定の合意に達するよう努力したい」とした。その上で職員には、4月の再編条例施行を控えて「(振興局への)名称変更に伴う対応をお願いしたい」と呼び掛けた。
管内の水産業の振興については、価格高騰が続くナマコの養殖を指導する道職員を上ノ国町に派遣して、管内全体の調整役とする考えを示した。また、昨年12月に国が採択した南桧山地域医療再生計画の推進については「4月以降の道立江差病院での出産再開を最重点に取り組む」との決意を示した。
■函館バス
函館バス(函館市高盛町)では、寺坂伊佐夫社長が同社社員とグループ会社の函館バス商会、エイチ・ビー観光の社員約50人を前に、年頭のあいさつを行った。
寺坂社長は「今年の漢字」に「新」が選ばれた昨年を振り返り、「『新しい』は『あらためる』につながり、改革は当社にとって大事。自分で考えて行動する“Think&Action”を実施してもらいたい」と呼び掛けた。
また、今年12月の東北新幹線新青森開業を見据え、「函館にとって新幹線元年。どうやって観光客を受け止めるか、考えて行動する年だ」と強調。「函館バスが地域の要望に応えて何ができるか、地域の住民から意見をもらって一緒に考え、実施していきたい」とモニター制度を創設する意向を示した。
入社4年目になるバス事業部の大川諒さん(24)は「今までと同じことをしていては収益が上がらないので、やったことがない新しいことにチャレンジする1年にしたい」と抱負を語った。
提供 - 函館新聞社
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