「口腔ケアで健康に」高齢者対象に講座開講
update 2010/1/4 14:59
市立函館保健所は、高齢者の口腔(こうくう)ケア事業に力を入れる。あまり重要視されなかったり見過ごされがちだが、健康や介護度に密接にかかわる口内環境を整えることで、介護予防につなげる。1月から初回の講座を開催し、内容を検討して4月以降に本格実施する。
道歯科衛生士会の歯科衛生士、宮原千晶さんは、口中にで気付かないうちに食事のかすがたまったり、細菌が増殖することについて、「そのままにして歯周病や虫歯になると、かむことが苦手になって食事をきちんと取れないことにもつながる」と指摘。「栄養を取れないと運動できなくなり、介護が必要な状況につながる悪循環に陥ることから、重視してほしい」と強く訴える。
特に高齢者に多い入れ歯については、「入れ歯にしたので清潔でなくてもいいと思っている人や、就寝時に付けたままにしている人もいるが、きちんときれいにし、寝るときは歯を休ませるために外してほしい」と語る。講座では、こうした基礎知識から伝え、ブラッシングの方法など、個人の口内環境に合った対応を指導する。
初回の「シニアの元気歯つらつ教室」は、21、28日、2月4、18日に4回連続で実施する。歯科衛生士が中心になり、口の健康についての基礎的知識を学び、口の健康チェック、ブラッシング指導、健口(けんこう)体操などを実践し、口腔内を健康に保つ方法などを身に付ける。
開催場所は市総合保健センター(函館市五稜郭町)で、時間はいずれも午前1時半から午後3時半。6日から20日まで、電話で受講の申し込みを受け付ける。要介護でない65歳以上の市民が対象で、定員は15人。申し込み、問い合わせは同保健所健康増進課TEL0138・32・1515。
提供 - 函館新聞社
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