桧山管内09年度上期 観光客数86万9300人

update 2009/12/29 13:39

 【江差】桧山支庁は28日、2009度上期(4―9月)の管内観光客入り込み状況を発表した。入り込み総数は前年同期比1・6%減の86万9300人。上ノ国、厚沢部、せたなの3町は客数の増加傾向がみられたが、管内全体では06年度から続く減少傾向に歯止めが掛からない状態が浮き彫りになった。

 同支庁は「全国的な景気低迷に加えて新型インフルエンザなどが影響した」とみている。管内7町の入り込み客は、05年度上期に前年同期比で2・2%の増加を記録して以降は、06年度10・3%減、07年度4・3%減、08年度11・2%減と、低迷を続けている。合併により旧熊石町が調査対象から外れた06年度上期の客数は104万100人。実人数ではこの4年間で17万人以上の減少となった。

 町別では江差町35万3800人(前年同期比7%減)、上ノ国町6万4900人(同3・7%増)、厚沢部町8万8500人(同3・9%増)、乙部町10万5800人(同0・6%減)、奥尻町3万2100人(同5・6%減)、今金町3万1600人(同5・1%減)、せたな町19万2600人(同6・1%増)。

 管内を代表する観光地である江差町の落ち込みが、管内全体の客数を押し下げる要因になっている。05年上期は51万4000人の入り込みがあった江差町は、客数がこの5年間で16万人余も減少した。

 上ノ国町は、道の駅にオープンした物産センターが客数を伸ばした。厚沢部町は、道の駅の入り込みが好調。乙部町は天候不順による海水浴客の減少が響いた。奥尻町は、上期にフェリー料金助成などの対策を講じたが、減少傾向に歯止めが掛からなかった。

 管内全体では、日帰り客は76万1800人(同0・6%減)、宿泊客は10万7500人(同8・3%減)。道外客は18万6800人(同5・7%減)、道内客68万2500人(同0・4%減)。

提供 - 函館新聞社




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