大沼間もなく冬の観光シーズン本格化

update 2009/12/28 12:18

 【七飯】大沼国定公園では大沼、小沼がほぼ凍結し静寂に包まれている中、公園広場近くの釣り堀はワカサギの穴釣りでにぎわっている。また、白鳥台セバットには約30羽のオオハクチョウが羽を休めており、間もなく飛来のピークを迎え、大沼の冬の観光が本格化する。

 蓴菜沼と同じく、氷上ワカサギ釣りを楽しめる釣り堀「太公園」では27日、冬の北海道の暮らしを体験する関東の小中学生約20人が訪れ、体長約7センチに育ったワカサギを釣り上げ、季節の風物詩を楽しんだ。

 この体験事業は札幌のNPO法人ねおすが主催し、今年で2年目。季節ごとに開催され、今回は26―30日に道南に滞在し、馬や牛の世話、炭作りなどの仕事の手伝いをし、楽しみの時間としてワカサギ釣りをした。湖面は凍っているものの、氷上釣りをするまでの厚さはなく、釣り堀わきの桟橋に開けられた穴で釣りをした。ワカサギは続々と上がり、子どもたちは「大漁だ」と大喜び。釣ったワカサギでつくだ煮作りも行った。

 子供たちを引率した穴澤剛行さんは「今年は雪が多く、関東の子供たちにとって、雪で厳しさが増す仕事の大変さを体験できて良かった。ワカサギは寒さの中で釣れない苦労も味わってほしかったが、釣れすぎるほどで大喜びしている」と話していた。



 大沼と小沼の境界にある白鳥台セバットでは、越冬で飛来するオオハクチョウが増え始めた。今年は10月中旬に飛来が確認され、寒さが本格化した12月中旬から鳴き声が響くようになった。

 同所付近は水の流れがあり、真冬でも日中は凍らないため、マガモなど多くの鳥たちが集まる。オオハクチョウは27日現在で約30羽だが、寒さが増し沼の凍結が進むにつれて数は増え、近年は80―100羽が見られる。

 この日は外国人観光客らが大勢訪れ、鳥たちのにぎやかな様子に喜んでいた。函館市山の手から親子で訪れた会社員、菅原明雄さん(35)は「雪が多いので、もっとたくさん飛来しているかと思った。1月中旬にはワカサギ釣りを楽しんだ後に、またここに来てみたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社




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