資源回収心も鍛える…西高野球部上新川町会と活動
update 2009/12/27 13:07
函館西高校野球部(高西博明部長、部員13人)は4年前から、冬期間に函館の上新川町会(田中修司会長)の資源回収活動を手伝っている。部員は月1回、朝から町会内の各戸を回り、古紙などを手際良く運んでは住民と元気にあいさつを交わしている。高齢者が多い同町会は「ありがたい」と感謝し、学校関係者は「心の教育になる」と話している。
町会は自主的に新聞紙などの資源を集めて回収業者に引き渡し、その代金などを活動費に充てている。同高野球部が活動を始めたきっかけは、OBの田中会長が仕事柄、卒業生にもちを提供するなどかかわりがある中で、「高齢化で資源回収が大変」との声を聞いたのがきっかけ。試合のない11―2月の第3日曜日、練習前に協力することにした。
今季2回目の20日、部員12人は午前9時過ぎに上新川町会館に集合。白い息を切らして雪の積もる町会を回り、各戸の玄関先に置いてある段ボールや新聞の束を業者らに次々と手渡していった。 2年生の黒田翔太君(16)は「地域貢献は気持ち良い。朝のきつい練習がなくてちょっとうれしい」と笑う。高西部長(17)は「地域の方々に支えられているので、この取り組みは大事にしたい」と話していた。
こうした活動で互いに顔見知りになり、町会会員が野球部の応援のため大会に足を運ぶこともあるという。山崎祐介監督(32)は「日ごろから応援されるような野球部を目指している。心を育てる意味でも良い活動」と話している。
町会の桑原正雄総務部長(78)は「ありがたいの一言に尽きる。町会以外に住む若者がボランティアで協力してくれるのは感激」と喜んでいた。
提供 - 函館新聞社
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