市立函館病院、売店サービス向上へ

update 2009/12/24 14:14

 市立函館病院(函館市港町1)は、同院1階の売店を運営する事業者について、来年度から提供するサービスの内容で選定することを決めた。2000年10月の移転以来初めての試みで、入院患者ら利用者のサービス向上が目的。選ばれれば最長5年間まで店舗を運営することが可能だ。市病院局は「患者の家族や職員にとっても使いやすい環境にしたい」とし、レストランや喫茶店などについてもサービスの向上に努める方針。

 移転時に事業者を公募し、23社が申請。うち5社での抽選で決定した函館市の業者が現在も営業を続けており、1年ごとに随意契約で更新してきた。しかし店舗の広さが限られていることなどから、品ぞろえやサービスの面で多くの要望や課題があり、病院局は対応を検討していた。

 店舗面積は、隣接するボランティア室を移動させ、これまでの約1・5倍の73平方メートルとなる。新事業者は2010年4月に営業開始となるが、改装のため5月までは旧ボランティア室での仮店舗運営となる。

 応募の最低要件は@年中無休A営業時間はこれまでより1時間長い午前7時から午後9時までB宅配を受け付ける―など。使用料(光熱費除く)はこれまで通り年間約50万円だが、新たに売り上げに基づく使用料加算を、希望事業者からの自由提案として求める。

 既に大手を含む複数社から運営したい旨の打診があるという。同局は「利用者からは『現金を持たないで買い物をしたい』という要望も多く、たとえば電子マネーなど、さまざまな提案を待っています」と期待する。

 募集期間は来年1月20日(必着)まで。売店等運営事業検討委員会が選定し、同2月中旬に決定する見通し。詳しい応募要領は同院ホームページで公開中。問い合わせは同局TEL0138・43・2000。

提供 - 函館新聞社




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