甘〜い聖夜を、クリスマスケーキづくり大忙し

update 2009/12/24 14:13

 24日はクリスマスイブ―。函館市内・近郊の菓子店ではケーキづくりが盛んに行われている。ふわふわのスポンジケーキにサンタクロースの甘菓子、イチゴには雪のような粉砂糖、「メリークリスマス」の板チョコレートなどでデコレーションし、聖夜を甘く彩る。

 五島軒上磯第1工場(北斗市追分)は、計1万個を手掛ける。道南最大規模で、「ほどよい甘さでおいしい」と毎年、幅広い世代に人気だ。

 商品は、定番の生クリームにチーズケーキ、生チョコなど全8種類(2625円―)。11月中旬から予約注文を取った。

 生もののため、作り置きはできない。最も多く引き渡しがされるイブの24日に合わせて、箱詰めまですべて手作業で行われる。23日は、一日で4500個を生産。甘い香りが漂う工場内で、25人の従業員が手を休めることなく仕上げ作業に追われた。「今日が一番忙しい」と作業は夜遅くまで続いた。

 工場長の石塚啓二さん(63)は熟練の技術でクリーム塗りなどを担当。「おいしいケーキを多くの人に食べてもらいたく、一つずつ丁寧に作っています」と笑顔。同社は「景気低迷で、若干売り上げが落ちるのではと心配していたが、予約状況を見ると、ほぼ例年並みを維持している。どんなに不況でも、みんなに幸せな時間を届けてくれるクリスマスケーキの存在は大きい」と話している。

 24日は予約なしでも直営店で購入できるように対応する。

提供 - 函館新聞社




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