菜の花灯明ナイト、幻想的な明かり

update 2009/12/24 14:12

 函館ゆかりの先人、高田屋嘉兵衛となじみが深い菜の花を使って明かりを灯す「2009はこだて菜の花灯明ナイト」(はこだて菜の花プロジェクト主催)が23日、函館市末広町の高田屋嘉兵衛資料館で行われ、市民や観光客が幻想的な明かりと音楽に酔いしれた。

 嘉兵衛を主人公にした司馬遼太郎の長編小説「菜の花の沖」でも関係が描かれるほど、縁が深い菜の花。採取される菜種油を使って明かりをともし、歴史を振り返ろうと同プロジェクト(石塚大代表)が7年前から年に数回実施している。

 原料は同プロジェクトのメンバーや市民が市内の畑約1000坪(約3300平方メートル)に種まきし、今年8月に収穫したものを使用。菜の花60キロから約3キロの油しか採取できない貴重なものという。

 会場には市民約60人が参加し、その場で搾った油に芯を取り付け点火した。明かりは優しくきらめきクリスマスシーズンと相まって一層ムードを盛り上げていた。また、スペシャルライブでは市内の友人らでこの日のために結成された5人組バンド「武央&フレンズ」が「サンタが街にやって来る」など4曲を披露し、花を添えていた。

提供 - 函館新聞社




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