千代田小5年生が手作り冊子で函館観光PR
update 2009/12/22 13:20
函館千代田小学校(梶利明校長、児童153人)の5年1組25人が21日、学校近くの五稜郭タワー(五稜郭町43)を訪れ、手づくりの観光冊子(A5判、16ページ)を来場者に手渡し、古里の魅力を伝えた。「このガイドを参考に観光を楽しんでください。五稜郭は本当にいいところです。どうぞまた函館にお越しください」と笑顔と真心で函館観光を盛り上げた。
「地元の素晴らしさを多くの人と共有したい」と総合的な学習の時間を使い、1学期から準備。自然、歴史、経済と近隣住民へ取材を重ね、12月上旬に仕上げた。五稜郭タワーが全面協力した。
「五稜郭公園の自然を紹介!」の見開きは、1660本のサクラが公園内にあると紹介。そのうち、1610本がソメイヨシノで、「春はやはり桜ですね。つつじやふじもきれいで、『見れば心が花ひらく!』」と案内する。
2006年にオープンした新・タワー(高さ107メートル)については、旧タワーより47メートル高さが増し、「新しいタワーを作るのに、なんと30億円&2年かかったんだよ。びっくり」と表現。テレビや映画に多く登場していることも触れ、函館観光の象徴的存在であることを紹介している。
函館は外国の文化が多い街。箱館奉行所を守るための城として国内初の西洋式の城郭設計が行われたと、歴史背景の説明も。「来年の7月29日には、当時の奉行所を再現する建造物がオープンする予定です」とPRする。
児童は、同タワー1階を1時間かけて歩き、観光客らに声をかけ、勉強の成果をこれからにつなげたいと、アンケート箱も用意して感想を聞いた。観光客は「立派な冊子だね。ちゃんと読ませてもらいます。ありがとう」と目を細めていた。
平川大雅君(11)は「勉強するたびに自分の住むまちの素晴らしさを実感した」、秋本紗奈さん(11)は「ガイドを手にとって観光客の人が喜んでくれたことがうれしい」とにっこり。担任の佐々木かおり教諭は「住み慣れたまちをいま一度見つめ直すいい機会になったはず。児童たちは協力してくれた多くの人に感謝し、自信を持ってふるさとの魅力を発信してくれた」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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