道南2市9町の学校が冬休み返上で授業
update 2009/12/19 11:49
新型インフルエンザの爆発的な流行で、休校が相次いだため、道南の2市16町中、半数以上の2市9町が、冬休み期間を当初予定より短縮したり、休み中に登校して授業を行うなどの措置を取ることがわかった。冬休みに影響しない自治体でも、学校ごとに通常の登校日に授業を増やすなどしており、教育現場は休んだ分の時数確保に追われている。函館市教育委員会は「これほどの規模の校数が対応しなけれならないのは初めて」と話す。
必要な授業時間数は定められており、これを下回る恐れがある場合は授業内容を変更したり、新たに授業時間を設けるなどの対応を取る。今秋からの新型インフル流行では、道南でも毎日のように閉鎖校が発表されるなど、教育現場にとっては深刻な状況が続いている。
18日までに道南で冬休み期間を短くするなどの対応を決定したのは、渡島管内では函館・北斗の2市と、七飯(対応するのは小中合わせて4校)、木古内(同小2校)、知内(同中1校)、福島(同小1校)、森(同小中合わせて2校)、八雲(同小1校)、長万部(同小1校)の7町。桧山管内では、上ノ国(同中1校)と厚沢部(同中1校)の2町。
函館市では、市立小中高校76校のうちほぼ半数となる37校(小学校は47校中23校、中学校は28校中13校、高校は1校)が冬休みを短縮する。日数や、学校または学年などの規模は必要とする時数によって異なるが、学校全体では1日から最大5日間も冬休みが短くなる。
ことしの函館の市立校の冬休みは通常、25日から来年1月18日までの25日間。学校全体の休業日短縮により、冬休みを20日間とするのは弥生・青柳・赤川・鍛神小、21日間となるのは戸倉中。市立函館高校は23日間になる。
学年のみの対応では、7日間閉鎖した金堀小学校6年生(2クラス)が、ほかの学年より6日間多く登校して24時間分の授業時数を確保する。同校は11月中旬から12月上旬にかけて、対象となる児童と保護者に事情を説明。稲岡敬人教頭は「児童は当初驚いたようだが最終的には理解してくれた」と言う。
北斗市では浜分小学校のみが冬休みを2日短縮。同市教育委員会は「これ以外の学校でも普段の授業時数を1時間多くするなどの対応はこれまでにも行っており、3学期に不足分の授業をしなければならない学校もある」と、影響の大きさを説明する。
提供 - 函館新聞社
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