新型インフルワクチン、小学生の接種開始

update 2009/12/18 09:29

 新型インフルエンザワクチンの接種は17日、道内で小学校1―6年生と1歳未満児等の保護者などの接種がスタートした。ところが既に接種を始めている医療機関もあれば、予約の段階にとどまっている機関もあり、実施状況はまちまち。道の決定と現場の実態が異なる状況になっている。

 函館市内で接種する医療機関は約150カ所。今回、効率を重視した10_g容器に入れられたワクチンが登場したことで、各機関は接種日や曜日をあらかじめ決めておき、ワクチンを使い切らなければならない1日間に接種者を集中させる工夫をしている。

 市立函館病院(函館市港町1)では、毎週火・木曜日に50人ずつ接種し、12月からはこれ以外に月2回、小児科を休診させてワクチン接種専用に充てている。道の日程で17日からの予定だった小学生に対しては、幼児(道日程では4日開始)とともに10日が最初の接種日となり、早まった。1歳未満児の保護者らに対しては7日から受け付けを開始し、22日から順次接種する予定。

 同院は「1ミリリットル容器なら毎日接種できるが、10ミリリットル容器なのでとにかく無駄を出さないように進めている。日程通りにはいかない」と説明。予約者の急なキャンセルにも対応しなければならず、そのような時は待機者に急きょ連絡する作業も増える。

 道が決めた日程と実際の接種状況の差について市立函館保健所は、「ワクチンに無駄が出れば医療機関の負担となる。仕方ない」と話す。しかし、どの程度の医療機関がどこまでの段階の優先接種対象者に接種できているかなど、状況は把握しておらず、接種日程は個々の医療機関の事情にゆだねられている。

 スケジュールを理解しない問い合わせも多い。同院へは特に高齢者からの連絡が多数を占め、「中にはワクチンを打たなければ外出できない」とまで言う人も。このたびに担当者は優先度の高い対象者から接種するスケジュールがあることを説明しなければならない。同院は「接種の日程はあまり理解されていないようだ」と話す。

提供 - 函館新聞社




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