新函館にまた一歩…木古内幸連トンネル貫通

update 2009/12/17 15:36

 【木古内】北海道新幹線の新青森―新函館駅間の幸連トンネルが貫通し、木古内町幸連のトンネル坑内で16日、貫通式が行われた。道内側の新設区間約37キロでは今年8月の「渡島当別トンネル」に次ぐトンネル貫通で、地元自治体や工事関係者が2015年度の開業に向けて着々と進む工事の節目を祝った。

 同トンネルは昨年11月に木古内側から掘削を開始。1カ月で平均110メートル掘り進み、今年11月24日に函館側に貫通した。道内で工事計画のある6本のトンネルのうち、渡島当別、新茂辺地、泉沢に次いで4番目に長い総延長約1・4キロ。総工費は約26億円。

 式典には発注元の鉄道・運輸機構北海道新幹線建設局や渡島支庁、木古内町などの関係者約100人が出席。名越次郎局長や寺山朗支庁長、大森伊佐緒町長らが発破ボタンを押すと、トンネル出入り口を遮っていた幕が外され、出席者の歓声がこだました。

 続いて坑内の作業員がみこしで担いできた酒だるを工事関係者の代表が鏡開き。出席者に振る舞われて全員で乾杯し、坑内は祝福ムードに包まれた。名越局長は「工事関係者の技術力、安全管理で事故なく無事に貫通できた。今後も安全に留意して、一日も早く所定の品質で工事を進めたい」と話した。

 木古内鉄道建設所によると、幸連トンネルは今後、坑内のコンクリートの吹き付けや橋りょう工事などを行い、2012年3月までの完成予定。年明けには木古内側の札苅トンネル(約1・2キロ)の掘削工事も始まるという。

提供 - 函館新聞社




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