七飯の給食に大沼牛…小澤牧場が100キロ寄贈

update 2009/12/16 12:39

 【七飯】七飯町内の学校給食で15日、地元ブランド「はこだて大沼牛」を使ったビーフシチューがメニューに登場した。肉牛生産者でつくる道牛肉消費拡大委員会(札幌)の副会長を務める小澤牧場(町内上軍川)の小澤嘉徳社長(66)が町教育委員会に同ブランドの肉約100キロを寄贈し、今回のメニューが実現。児童、生徒たちはやわらかな牛肉の食感や味覚を満喫した。

 同委員会は国産牛肉の消費拡大を目指してさまざまな啓発活動を行っており、道南で活動する小澤社長は学校給食への提供を提案。小澤牧場では、独自ブランド「はこだて大沼牛」として年間約5500頭の肉牛を出荷しており、自家産の牧草やデントコーンを飼料に使い、排せつされたぶん尿もたい肥リサイクル処理するなど安全管理を徹底している。

 2001年に端を発したBSE問題や外国産の牛肉との競争で国産牛肉が苦戦をしている中で「特に子供たちに国産牛は安全、安心で、おいしいということを理解してほしい」と小澤社長。

 この日は小中合わせて11校で児童、生徒、教職員分合わせて2600食が提供された。

 同牧場近くの軍川小学校(大岡裕子校長、児童20人)では、小澤社長と中宮安一町長、林一道教育長が来賓として来校。中宮町長が「たくさん食べて丈夫な体を作って」とあいさつした後、皆で給食を食べた。ビーフシチューを口にした児童たちは「おいしい」と笑みがこぼれ、中にはおかわりする子もいた。 

 1年生の久保田詩織さん(7)は「また、給食で牛肉食べたい」と話していた。

 小澤社長は来年4月にも町教委に牛肉を提供する予定で、「子供たちが味に一番正直。喜んでくれて何より。今後も消費拡大に向けていろいろと取り組みたい」と話した。

 町では、野菜を中心に給食で地産地消を推進。牛肉は豚肉や鶏肉と比べ価格が高いため食材として使う頻度は少ないが、林教育長は「何とか年に1回くらいは大沼牛の肉を使っていきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社




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