小柏氏の副市長起用を正式表明…特別職「理事」は廃止へ

update 2009/12/15 12:23

 函館市の西尾正範市長は14日の緊急会見で、工藤寿樹副市長(60)の辞任に伴い、後任に小柏忠久理事(62)を起用する考えを正式表明した。22日の市議会最終日に人事案件を提出し、議会の同意が得られれば来年1月1日付けで就任する。任期は2013年12月末までの4年間。小柏氏が現在就いている特別職「理事」は空席にするとともに廃止の方向で検討し、後任の総務部長を置く方針を示した。

 西尾市長は小柏氏起用の理由について、行財政改革5カ年計画が計画通り進んでいる点やキャリア開発制度の導入など、市役所全体を改革する上で実績を上げたとし「私と一番考えが合っており、補佐役として適任。行革など内部の事務管理を集中的にお願いしたい」と述べた。

 一方、昨年4月に行革担当の特別職として4年間の時限付きで設置した理事の廃止に関しては「任期が残り2年と限られており、まったく新しい人に任せても行革はできない」とし、小柏氏に引き続き行革を担当させる考えを示した。理事は12月31日で辞任し、今月までの任期分として約300万円の退職金が支払われるという。

 同市長は市議会に対して、一般質問終了後の各派代表者会議で説明。理事設置時には反対に回った議員も多く、任期を残しての副市長登用には反発も予想される。

 小柏氏は道教育大函館校出身。1971年市役所入りし、土木部次長、都市建設部長、総務部長などを歴任している。

提供 - 函館新聞社




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